今回はダーカーのラケットであるセグナをレビューします。
セグナはアウターの特殊素材でありながら木材に近い打球感が特徴のラケットです。
使ってみた感想としては弾みは欲しいけどカーボンは苦手な木材ユーザーに最適なラケットだと感じました。
記事内にて詳しくレビューしていきたいと思います。
商品紹介
品名:セグナ
メーカー:ダーカー
構成:木材 5枚+アウロ・ヴェール LS 2 枚
グリップ:フレアー、ストレート、中国式ペン、日本式ペン
価格:¥15,000 +税
アウロ・ヴェール LS をアウターに使用することで、ボールが弧を描いて飛ぶのを実感できます。
ボールの威力、回転、弾道どれも今まででは実感できない新世代ラケット。
ダーカー カタログより引用
アウロ・ヴェール LSは木材に近い打球感でありながら弾むのが特徴の特殊素材となっています。
CNF(セルロースナノファイバー)という新素材を加工した物となり、CNFは鉄の5倍強く、重量は1/5という特徴があります。
商品レビュー
弾み
一般的な5枚合板と比較すると弾みは良いです。
木材同様当てた分だけ弾む感覚があり、軽打ではそこまで弾みませんが、強打時は素材の効果で良く弾みます。
振り切れれば中後陣でも十分な弾みがありますが、楽に飛ばせるラケットではないと感じました。
打球感
特徴通りアウターでありながら木材に近い打球感と感じました。
さすがに5枚合板と同等の打球感とはいきませんが、カーボンの様な硬さは無く、やや硬めの木材といった打球感です。
表面材はそこまで硬くなく、2枚目の素材が極薄の硬い板の様な打球感と感じました。
回転
アウターの特殊素材は球離れが早くて回転が掛けにくいイメージがありますが、セグナはサーブやドライブなど回転を掛ける技術は木材の様にやり易いです。
前述した通り表面材がそこまで硬くないので、しっかりボールを掴みます。
回転もしっかり掛かりますので、回転量で相手のミスを誘う事も十分出来ます。
コントロール
ラケットの特徴としてスイートスポットが非常に広くて均一に弾みます。
その為、狙った位置に打ちやすく、コントロールしやすいラケットだと感じました。
軽く当てただけではそこまで弾まないので、強弱のメリハリもつけやすいです。
技術別
ドライブ
素材が薄いので強打時はよくしなりスピードのあるドライブが打てます。
ただ、スイングが中途半端になってしまった場合は素材に弾かれてしまい、棒球となってしまう事があります。
他のアウターよりは寛容ですが、中途半端なスイングでも取りあえず入ってくれるラケットではありません。
ループドライブはラケットの掴みが良いので問題なく、回転量も豊富です。
ドライブの弧線は特殊素材としては出ますがそこまで高くなく、緩やかな弧線と感じました。
ブロック
ブロックに関してはこのラケットで一番好感触でした。
素材で弾みすぎてしまうかと思ったのですが、普通に合板ラケットよりやり易かったです。
ブロックがやり易い要因は以下の様に複数あると思います。
・ラケットの厚み6.2mmとやや厚め
・スイートスポットが広く弾みが均一
・ブレードが大きく総重量が上がったため
このラケットに変えてからいつも止まらないボールが止まるようになりました。
ミート・スマッシュ
アウターとしてはボールの掴みが良いので若干のやり難さがありました。
相手のボールを利用する場合は問題ないのですが、台上など自分からスピードを出す場面では、ボールを厚くとらえてスピードを出す意識が必要です。
台上
軽くあてるだけでは弾まないのでツッツキ、ストップなど細かい技術は非常にやり易いです。
勝手に飛び出す感覚が無く、ボールもしっかり切れます。
フリックはミート同様ボールをもってしまう感覚があるので、弾く場合は厚く当てる必要があります。
サーブ
サーブも特に問題ありません。
アウター系は回転を掛けるのが難しい印象がありますが、セグナは木材と遜色ない掛けやすさがあります。
レシーブ
勝手に飛ぶ感覚は無いので、比較的狙った位置に返しやすいです。
2球目攻撃など、前陣での強打時は弾みが良いのでオーバーになりやすかったですが、それ以外で特にやり難いとは感じませんでした。
まとめ
今回はダーカーのセグナをレビューしました。
特殊素材入りで弾みがありながら木材の打球感に近いのが特徴のラケットです。
木材ユーザーで弾みが欲しいけど「カーボンは硬くて球離れの早いので苦手」という人にオススメです。
性能的には攻守に優れており、特にやりにくい技術の無いバランスの良いラケットとなります。
逆に強烈な個性があるというラケットではありません。
新素材となりますがセグナは価格も控えめですので、気になる方は一度試されてみてはいかがでしょうか。