あなたは試合や大会でガチガチに緊張し、いつもの実力が全然出せなかったことはありませんか。
卓人であれば多かれ少なかれ誰もが体験する事かと思います。
しかし、試合で最高のパフォーマンスを発揮し、逆境に非常に強い選手もいます。
プロでは水谷隼選手や平野早矢香選手などが、そのようなイメージがあるのではないでしょうか。
メンタルが強い選手は日頃からどんなことを意識しているのか、ある共通点がありましたので紹介したいと思います。
「試合のパフォーマンスを上げたい」と思っている方は是非参考にしてください。
メンタルが重要な理由
スポーツであればメンタルは重要ですが、卓球は特に重要性が高いと考えます。
卓球は3メートルほどの至近距離で相手と向き合うため、相手の心理状態を読み取りやすいスポーツとなるからです。
自分が緊張してガチガチになっていては、それが伝わり相手に余裕を与えてしまいます。
それにより相手から積極的に攻められ、自分は萎縮してしまい、相手にさらに余裕を与えるという悪循環に陥ってしまうことがあります。
試合を優位に進めるためにもメンタルは非常に重要な要素となります。
試合で緊張してしまう理由
前提として適度な緊張は悪くなく、集中力やモチベーションを保つために必要となります。
しかし過度に緊張し、手が震えてしまってボールがコントロールが出来ないという状況は避けなければなりません。
試合で緊張してしまう理由は様々ですが、一番の原因は「いつもと違うことをするから」であると考えます。
あなたは「いつもの練習相手、いつもと同じ場所」で試合をする時に緊張するでしょうか。
恐らく非常にリラックスした状態で高いパフォーマンスで試合ができているのではないでしょうか。
しかし、大会では初めての相手、初めて受ける球質、いつもと違う場所など「いつもと違う」ことが多々あります。
この「いつもと違う」感覚が緊張を生むことに繋がります。
プロ選手はなぜ試合で高いパフォーマンスを出せるのか
「試合で緊張しない方法」を調べると様々な内容が出てきますが、今回は一番重要と思えることに絞って解説します。
メンタルが強い選手が共通して行っているのは「試合を想定した練習を行っている」点でした。
プロ選手が出版されている書籍から、そう思える部分を引用します。
私が青森山田にいた時、良い面と悪い面の両方があるけれど、練習では試合と同じような緊張感があった。
練習でそういう恐怖心や緊張感があるから試合のほうが楽に感じることもあった。
もし普段が楽しくやるだけの練習だったら、試合で緊張した時にミスが出てしまっただろう。
負ける人は無駄な練習をする(水谷隼)より引用
水谷選手はいつも練習場のセンターコートで練習しており、当時の監督に見られているという恐怖心、自分の力を見せつけてやろうという反発心を持っていたとのことです。
普段からそのような環境で練習していたため、試合のほうがプレッシャーが少なく、楽に思えたと語っています。
続いては「卓球の鬼」と称された平野早矢香選手の書籍から引用します。
ある程度の技術レベルになれば、強豪チームでもそれほどでもないチームでも、練習内容に大差はないように思います。
差があるとすれば、特別な練習をしているかどうかではなく、練習時の緊張感ではないでしょうか。
試合に近い緊張感を持って練習できていれば、試合本番の緊張を最小限に抑えることができ、また試合で急に緊張を感じても早く慣れて対応していくことができるのです。
卓球メンタル強化メソッド(平野早矢香)より引用
平野選手は練習に緊張感を出すために
- 格下の選手にハンデをつけて試合をする
- 練習の中で、目標の回数を続けることが出来なかったら昼食抜き
など、自分にプレッシャーをかけて練習に取り組んでいたとの事です。
「試合で緊張してしまうなら、練習でも同様に緊張する状況を作り出す」これがメンタルが強い選手に共通する考え方でした。
そのため練習では技術面だけでなく、メンタルも強化させる意識を持って練習に取り組むことが必要です。
個人で出来る方法としては
- 公共の卓球場で練習している人に試合をお願いする
- 他のクラブなどの練習に参加させてもらう
- 他の人が主催している練習会などに参加してみる
などを行い「いつもと違う」状況を自ら作っていく意識が重要です。
水谷選手も若い頃から単独でドイツ留学し、他の選手がやらないことに挑戦しています。
その経験が大舞台での高いパフォーマンスに繋がっているのだと思います。
まとめ
今回は試合で高いパフォーマンスを出す方法について解説しました。
方法としては様々あるかと思いますが、普段の練習からいつもと違う状況(緊張する状況)を作り、メンタルを強化していくことが重要です。
そしてメンタル強化だけでなく、技術や体力の向上も勿論大切です。
自信を持てる技術があると精神的にも楽になり、体力がなくヘトヘトな状態で冷静な判断は難しいからです。
内容を参考にして頂き、是非日頃の練習に活かしてください。