今回VICTASの丹羽孝希ウッドを購入しましたのでレビューしていきます。
7枚合板は重量があり、板も厚いため今まで敬遠しておりました。
丹羽孝希ウッドの特徴としては
- 重量が比較的軽い
- ブレードがコンパクト(トータル重量が抑えられる)
- 板厚が6.5mmと厚すぎない
と7枚のデメリットをだいぶ緩和していましたので購入に至りました。
ちなみに他の7枚(中ペン)と比較すると以下の通りです。
ラケット | 板厚 | ブレードサイズ | 平均重量 |
SK7 | 6.8mm | 161×150 | 88g |
クリッパーウッド | 6.5mm | 162×151 | 92g |
丹羽孝希ウッド | 6.5mm | 157×150 | 85g |
SK7やクリッパーウッドはブレードサイズが大きいかつ重量が重めです。
両面ラバーを貼った際に175g以上になることが予想され、ペンにはきつい重量となります
丹羽孝希ウッドは一般選手にも優しい仕様となっております。
余談ですがクリッパーウッドの板厚は7mmから6.5mmに仕様が変わったようですね
7mmだと厚すぎたのでしなりを重視して仕様変更したのでしょうか
商品紹介
品名:丹羽孝希ウッド
メーカー:VICTAS
構成:7枚合板 6.5mm
グリップ:FL , ST , 中国式
平均重量:FL-ST 90g・CHN 85g
価格:¥16,500(税込)
超攻撃型 木材7枚合板ラケット
特殊素材を使用せず木材だけの構成で、丹羽選手のスタイルにマッチする高速ギアが生まれた。
VICTAS公式HPより
カウンタープレーが特に速く、前陣での速さとパワーを生かすことのできるラケットに仕上がった。
V>15との相性も抜群な木材7枚合板ギア。
商品レビュー
結論から言うと扱いやすい7枚とぶっ飛び7枚の間ぐらいの性能だと思いました。
5枚合板や弾みが控えめな7枚を使っていて、もう少し威力が欲しいと思っている人にオススメできます。
今回合わせたラバーはバタフライのディグニクス05です
弾み
他の方の評判では「あまり弾まない」「よく弾む」など意見は様々です。
インナーフォースALCを暫く使っていた自分としては、弾みはよいと思いました。
弾みすぎてコントロールできないというわけではなく、インナーフォースALCに1~2割弾みを増したような感じです。
また、木材らしい素直な弾みがあり、どんな打法でも安定して弾きます。
インナーの場合は軽打ではあまり弾ます、強打時にカーボンの性能で弾みが強くなることがありますが、丹羽孝希ウッドはどの様な打法でも当てた分だけ弾き、イメージ通りのボールが出ます。
ここに純木材の良さが感じられました。
打球感
フォア打ちをした段階ではあまり硬さを感じませんでした。
板厚がありしなりを感じにくい為、強打をすると若干の硬さを感じますが、極端な硬さはありません。
硬さもスワット等のソフトな7枚とSK7等の硬い7枚の間ぐらいだと思います。
回転
インナーフォースALCと比べると、球持ちは若干少なく、球離れは早めです。
その為、インナー系や5枚合板から移行すると回転は多少掛けにくくなります。
ただ、7枚合板自体がその傾向にある為、極端なデメリットではありません。
調整可能な範囲ですので、むしろ7枚合板としては球持ちは良い分類だと思います。
ドライブ
インナーフォースALCが弧線が良く出るラケットなので、ドライブの軌道はやや直線的だと感じました。
弧線が出にくいので打点を落とした際は、ネットミスやオーバーミスが増えました。
また、ループドライブは回転量が出し難いと思いました。
ただこれはインナーや5枚合板と比較した場合なので、極端な性能ではありません。
逆に打点が高い場合は好感触で、スピードドライブは非常に打ちやすいです。
台上
非常にやり易かったです。
特にストップ、ツッツキは低く出したり、短く止めたりするのが容易でした。
ラケットの弾みが良い為、台上は難しいと思っていましたがこれは意外でした。
フリックはラケットの弾きが良く、しっかりとインパクトできれば決め球になりやすいです。
ブロック
非常にやり易く、一番好感触でした。
板厚がありラケットのしなりが少ない為、相手のボールに押されにくいです。
1コースの練習ではミスの心配がないほどブロックの安定感は高いです。
まとめ
7枚合板はスワットの様に5枚寄りで扱いやすいものから、SK7の様に硬くて威力重視のものまで切磋万別です。
その中でも扱いやすさ威力ともに中間的でバランスの取れたラケットだと感じました。
良い意味で万能、悪い意味で中途半端・・・そんな感じのラケットだと思います。
全体的に7枚合板らしさはありますが極端に尖った性能ではありません。
バランスに優れた7枚合板が欲しい人にオススメです。