今回は「負ける人は無駄な練習をする」を読んだ書評レビューです。
日本の絶対的なエースとして卓球界を牽引してきた、水谷選手の思考法を学べる一冊です。
「無駄な練習」とある通り練習に関することは勿論ですが、試合・用具・コーチに関すること等、卓球に関する事が幅広く書かれております。
水谷選手がどんな考えを持っており、どのように行動してきたがわかる内容です。
トップ選手であるから出来たこともあるので、全てが真似できるわけではありませんが、練習や試合での考え方は非常に参考になるところがありました。
今回は特に重要だと感じたポイントを3つ紹介したいと思います。
重要だと感じたポイント3つ
練習中に謝るのは良くない
日本では練習中にミスがでたら「すみませんと」謝る習慣があるが、水谷選手はこれを良くないと述べています。
ミスを悪と感じ、入れるように球を打っても意味がないとの事です。
確かにミスをするたび相手に悪いなと思っていては上手くなれないなと感じました。
技術を習得したり精度を上げようとしたら当然ミスをしますからね。
練習であっても試合に近い緊張感を持っていた
水谷選手は青森山田にいた時、練習に試合と同じような緊張感があったと語っています。
それは環境的な面や当時の監督(吉田先生)の存在も大きかったとの事です。
その為、試合では逆に練習よりのびのび出来たと言っています。
水谷選手の試合での精神的な強さはこのような理由があるのだと思います。
練習はのびのびとやって、試合になるとガチガチに緊張してしまう人も多いのではないでしょうか。
自分の練習を思い返してみると、とても試合と同じような緊張感は持っておらず、考えさせられる部分でありました。
ある程度のレベルに達したら練習は質を優先するべき
水谷選手は長い時間ラケットを握っているだけでは強くならないと断言しています。
水谷選手も練習時間は短いとの事で、逆に無駄な長時間練習は弱くなる危険性があると述べています。
例えば疲れて足が止まり手打ちとなり、それが癖づいてしまうとの事です。
長時間だらだらやっても意味が無いというのは何となく分かっていましたが、水谷選手が言うと説得力があります。
まとめ
今回は水谷選手著の「負ける人は無駄な練習をする」の書評をしました。
練習だけではなく卓球に関する様々な事が水谷選手の経験をふまえ書かれています。
選手は勿論のこと、指導者の方にも非常に参考になる内容となっています。
水谷選手の思考法を取り入れたい方は是非読んでみて下さい。