今回はダーカーのラケット「リベルタソリッドプロ」のレビューをしていきたいと思います。
元々販売していたラケットとなりますが、2021年にリニューアルしたモデルとなります。
素材の編み方や接着剤の変更により、旧モデルより弾みを強化したラケットとなっています。
同社のセグナとの比較を行いながら、ラケットの特徴やどんな人におすすめかを解説していきます。
ちなみにセグナはCNF搭載のアウターラケットです。
商品紹介
品名：リベルタソリッドプロ
メーカー：ダーカー
構成：木材5枚+イザナス2枚
グリップ：フレアー、ストレート、中国式ペン
価格：￥15,000＋税
2021年にリニューアルして別物に変身！
イザナスの編み方と打球感のしっかりとした接着剤に変更することでスイートスポットが広くなりました。特殊素材(イザナス100%)のみを使用したラケットです。イザナスは防護服にも使用されているほどの吸収性を持ち、刃物や弾丸をも通さない素材自体の硬さも持ち合わせています。そのため他の素材系では出せない弾きの強さがあります。カーボンほどの硬さスピードはありませんが、回転力、玉持ちの良さ、扱い易さは現代卓球にはマッチしたものです。
木材、インナーラケットで悩んでいる人の救世主といえますし、カーボンなどの特殊素材が飛びすぎると感じる方や、威力を維持しながらしっかり弧線を描いて安定したプレーをしたい方にもおすすめです。
卓球ナビより引用
元卓球王国のゆうさんもYOUTUBEで紹介しており、「これはいい！」と絶賛しておりました
商品レビュー
素材入りですがイザナスはボールを掴む特徴があり、インナーなので全体の印象としては木材に近いです。
5枚合板の安定感が好きだけど、威力が少し物足りないと持っている人にピッタリのラケットと感じました。
打球感
本当に素材が入っているのかと思うレベルで、普通に木材の打球感です。
硬度は硬くも柔らかくもなく、中間的な硬さだと感じました。
セグナと比較するとソリッドプロの方が打球感は柔らかく、ボールをしっかりとつかむ感覚があります。
弾み
程よい弾みで5枚合板＋αといった感じです。
弾み的にはヴィクタスのスワットと同等ぐらいと感じました。
前中陣では問題ありませんが、後陣まで下がると若干物足りなさを感じます。
回転
ボールをよく掴むので回転を掛ける技術は全体的にやり易いです。
回転量が豊富なボールを打つことが出来ますが、その分相手の回転の影響も受けやすいと感じました。
コントロール
インナーで程よい弾みのため、コントロールはしやすいです。
狙った位置に打て、台上等の細かい技術も問題ありません。
前述した通り相手の回転の影響を受けやすいので、強い回転の掛かったボールはコントロールがしにくいと感じました。
技術別
ドライブ
球持ちが良いのでドライブは非常に打ちやすいです。
セグナと比較し球持ちが良いので、スイングが中途半端になっても取り合えず繋がる安心感があります。
ソリッドプロの方が寛容さがあるラケットですが、セグナの方が速いボールを楽に打てます。
ドライブは軌道は緩やかな弧線で、極端に高いとは感じませんでした。
ブロック
スイートスポットが広く、均一に弾むのでブロックはやり易いです。
ボールの掴みが良いので 異質のナックルも落とすことなく返球が出来ます。
ただ、掴みが良い分、回転量の多いループドライブ等は処理が難しかったです。
回転量の多いボールに対してはセグナの方が影響を受けにくいと感じました。
台上
インナーで弾みが控えめなので、ツッツキ・ストップなど細かい技術もやり易いです。
フリックやチキータなどは回転が掛けやすいので安定して入りますがスピードは出しにくく、一発で得点するのは難しいと思いました。
ミート系
素材が入っているので厚くあてたときは木材より弾きが良いです。
安定して弾きますが特別威力のあるボールは出しにくく、相手も取りやすそうな印象を感じました。
セグナと比較すると、ミートはセグナの方がやり易く、スピードも出しやすいです。
サーブ
サーブは回転を掛けやすく、狙ったところへ出しやすいです。
ボールを持つのでスピードロングサーブなどは少し慣れが必要だと感じました。
まとめ
性能的には5枚合板に近く、自分の力でコントロールが出来る扱いやすいラケットでした。
素材入りですがカーボンの様に弾みを上げる性能は低めです。
回転が掛けやすくコントロールにも優れているので、安定重視のドライブ主戦型に最適となります。
5枚合板を使用しておりもう少し弾みを上げたい人、特殊素材の早い球離れが苦手な人には最適なラケットだと思います。
逆にラケットに強い弾みを求める人や、ミートやスマッシュが主戦の人には向かないラケットかと思います。
