ラケットとラバーを貼る接着剤ですが、各メーカーから販売されておりどれを選べばよいかわからないといったことはありませんか?
今回は接着剤の選び方と国内卓球メーカー4社の接着剤を比較したいと思います。
実際に塗ってみての感想をふまえながら、商品の特徴を解説していきます。
接着剤選びの参考にして下さい。
接着剤の選び方
基本的には接着剤の粘度で商品を選びましょう。
粘度が高い(トロトロとしている)接着剤ほど、接着力が高く、重量が重くなります。
また、短時間で塗らないとダマになりやすく若干塗るのが難しいです。
粘度が低い(サラサラしている)接着剤はその逆の特徴となります。
比較した接着剤4製品
バタフライ フリーチャック2
より使いやすくなった新しい水系接着剤
バタフライ公式HPより
確かな接着力を発揮する上に、ラバーをはがした後、ラケットの表面に接着剤の膜が残りにくく、残った膜もはがしやすいのが特長です。
容量 | 価格(税抜) | 価格(1mlあたり) |
20ml | 400円 | 20円 |
100ml | 1,500円 | 15円 |
【特徴】
・粘度が低くサラサラしている(塗りやすい)
・重量が軽い
・値段が安く、コスパが良い
ニッタク ファインジップ
すぐ貼れて剥がしやすい、日本卓球協会公認、新ルール対応の接着剤です。最高安全ランクF☆☆☆☆(フォースター)を獲得しています。
ニッタク公式HPより
容量 | 価格(税抜) | 価格(1mlあたり) |
25ml | 700円 | 28円 |
50ml | 1,200円 | 24円 |
100ml | 2,100円 | 21円 |
500ml | 7,000円 | 14円 |
【特徴】
・粘度が高くトロトロしている(ダマになりやすい)
・接着力が特に強い
・重量が重い
・中容量ぐらいまでは、値段がやや高め
ヤサカ のり助さん
乾燥時間が短く簡単に使えて臭いもない接着剤。
ヤサカ公式HPより
容量 | 価格(税抜) | 価格(1mlあたり) |
40ml | 800円 | 20円 |
375ml | 4500円 | 12円 |
【特徴】
・粘度が特に低くサラサラしている(塗りやすい)
・重量が軽い
・大容量では特にコスパが良い
VICTAS V-GLUE
容量 | 価格(税抜) | 価格(1mlあたり) |
30ml | 800円 | 27円 |
100ml | 2000円 | 20円 |
【特徴】
・サラサラとトロトロの中間ぐらいの粘度
・接着力、重量も中間ぐらいの性能
・値段は若干高め
実際に塗ってみての比較
粘度・接着力
実際にラケットのブレードに接着剤を出して粘度を比較しました
【粘度が高い順】
ファインジップ>V-GLUE>フリーチャック2≧のり助さん
ファインジップの粘度が一番高かったです。
フリーチャック2とのり助さんはどちらもサラサラしており似ておりましたが、若干のり助さんの方が粘度が低めでした。
V-GLUEはフリーチャック2とファインジップの中間ぐらいでした。
接着力は未使用のラバーを同じ寸法にカットし、接着剤を塗り剥がしてみました。
やはり粘度が高いほど、接着力が高いと感じました。
その為、接着力の順番は粘度と同様です。
どれも十分接着力はありますが、気泡が粗いスポンジやラケットがコーティンがされており、くっつきにくい用具ほど粘度が高い接着剤を使用する事をオススメします。
重量
ブレード(160×150)全面に接着剤を塗って重量を測ってみました。
接着剤 | 重量 |
フリーチャック2 | 0.2g |
のり助さん | 0.2g |
V-GLUE | 0.5g |
ファインジップ | 0.7g |
粘度とほぼ同等の結果でファインジップが一番重く、フリーチャック2・のり助さんが軽い結果となりました。
両面にラバーを貼る場合、ラケット・ラバー4箇所に塗るのでこの差が大きくなってきます。
軽め ⇒ フリーチャック2・のり助さん
重め ⇒ ファインジップ・V-GULE
まとめ
接着剤の特徴は基本的には以下となります。
・粘度が高い ⇒ 接着力が高い、重量が重い、塗るのが難しい
・粘度が低い ⇒ 接着力が弱い、重量が軽い、塗りやすい
製品別にまとめると以下の様になります。
メーカー | 製品名 | 粘度 | 重量 | 接着力 | コスパ |
バタフライ | フリーチャック2 | 低 | 軽 | △ | ○ |
ニッタク | ファインジップ | 高 | 重 | ◎ | △ |
ヤサカ | のり助さん | 低 | 軽 | △ | ◎ |
VICTAS | V-GLUE | やや高 | やや重 | ○ | △ |
はがれにくさやラケットを重くしたい人にはファインジップやV-GLUEがオススメ。
接着剤の塗りやすさ、軽量な接着剤が良い人にはフリーチャック2やのり助さんがオススメです。
本記事を接着剤選びの参考にして頂ければ幸いです。