今回はDNAプラチナXHのレビューとなります。
モーレーゴード選手などプロにも使用され、注目度が高いラバーですが、価格も高いので気軽に試すことが難しいラバーかと思います。
DNAプラチナXHを購入し、実際に3ヶ月ほど使用してみましたので、ラバーの良かったところ、悪かったところをレビューします。
購入を検討されている方は是非参考にしてください!
商品紹介
品名:DNA プラチナ XH
メーカー:STIGA
スポンジ厚:MAX(2.3mm)のみ
スポンジ硬度 : 52.5
色:赤、黒
価格:¥8,200+税
より優れたグリップ力と最大のスピンを備えた高速ラバー
DNAプラチナは、スティガのDNAシリーズに追加された最新の製品で、ドイツ製の新世代ラバー。
STIGA HPより引用
DNAプラチナは攻撃的なプレースタイルで最高品質のラバーを期待する選手に最適。
独自の構成により優れたグリップ力を発揮し、選手は非常に難しい体勢からでも打球することができる。
低い粒形状と薄いトップシートは、DNAプラチナがより厚いスポンジ( 最大2.3㎜)に対応できることを意味し、打球のスピードとパワーを向上させる。
DNAシリーズでもプラチナはシートが薄くスポンジが厚い(2.3mm)ので弾みが良いのが特徴です。
また、XH(エクストラハード)シリーズで一番硬いスポンジを搭載しています。
ラバー外観は以下の様な感じです。
重量はカット前で約72g、シェーク片面でおおよそ52~3gになるかと思います。
ドイツ製の中でもかなり重い分類で、貼ってみるとずっしりとした重さがあります。
合わせたラケットはティバーのハイブリッドACインサイド!
安定重視のインナーラケットです。
DNAプラチナXHを使用して良かったところ
簡潔に言うと「性能は申し分ない、あとは使い手次第のラバー」だと感じました
- パワーロスは全く感じない
- 高い弾みと回転量
- 何でも出来るバランスの良さ
パワーロスは全く感じない
シリーズでスポンジ硬度が52.5度と一番硬く、2.3mmという厚いスポンジのおかげで、強インパクト時もラバーが潰れてしまうことがありません。
シートが若干柔らかいので、カチカチのラバーではありませんが、48度のドイツ系(ファスタークG1など)よりは硬さを感じます。
インパクトに比例してボールに威力が出るので、ハードヒッターでも十分満足できるラバーとなります。
高い弾みと回転量
今まで使ったラバーの中で弾みと回転量が高いレベルで両立していると感じました。
特に弾みは他社のハイエンドラバーと比べても頭一つ抜けている印象です。
合わせたラケットはインナーラケットでしたが、十分な弾みがあり、飛びすぎると感じるほどでした。
ドライブは相手の台深くにバウンドし、スピードも速いので相手にとって取りずらい球が出せます。
台から下がっても問題なく、扱いこなせれば上回転のラリーでは無類の強さを誇ります。
回転に関しても優秀で、シートの引っ掛かりが良く回転が掛けやすいです。
サーブ・ドライブなど回転を駆使して戦うには十分な性能があります。
ただ、弾みに比べて驚きはなく、他社のスピンテンションと同等以上の性能といった印象です。
何でも出来るバランスの良さ
使っていて何かがやりにくいという事は無く、トータル性能が高いと感じました。
硬いのでインパクトの強さは必要となりますが、シートの引っ掛かりが良いので回転系の技術はもちろん、適度な球離れで弾く技術もやりやすいです。
特にミートやスマッシュに関しては、弾きやすくスピードも出るのでかなり好印象でした。
また、振った時の弾みは高いですが、軽く当てた時はあまり弾まないので台上技術もやりやすいです。
ストップは短く止まり、ツッツキは低く良く切れます。
ブロックも弾みすぎて止めにくいという事もなく、攻守共に優れたラバーだと感じました。
本ラバー使用のモーレーゴード選手はドライブだけでなくミートを多用したり、カットブロックなどトリッキーなプレーも多いです。
バランスの良いラバーだからこそ、様々なプレーが出来るのだと思います。
DNAプラチナXHを使用して悪かったところ
全体的にはかなり完成度の高いラバーと感じました。
大きな不満はありませんが、あえて悪かったところをあげるとしたら以下となります。
- 制御するのが難しい
- 重量が重い
制御するのが難しい
硬くて弾みが良い分、制御するのが難しいラバーだと感じました。
1球目は良い体勢で打っても、球速がある分返球が速いので、次球は繋ぐだけとなってしまう事があります。
また、中途半端に当ててしまうと力が伝わらず、ネットミスやオーバーミスに繋がりやすいです。
やや直線的に飛ぶので球速と深さは出しやすいですが、台の入れやすさは他のラバーの方が優れています。
いわゆるオート感は他のラバーに比べ低く、選手の力量が如実に反映されるラバーと感じました。
練習では慣れた球が多いので爽快に打てても、初見の相手では一瞬の反応の遅れでミスに繋がりやすいです。
そういった場面でDNAプラチナXHは安定感に欠けやすく、誰にでも勧められるラバーではありませんでした。
重量が重い
ラバーのカット前で約72gあり、シェーク片面で52~53g程度となります。
スピンテンションの中でもかなり重い分類で、今回片面での使用でしたが重さを感じました。
両面に貼るとラケットによっては190越えとなる事もあり、ラバーの硬度も相まって扱いが難しいラバーと言えます。
こちらも練習で振る分には重量もあり、ボールに威力も出ますが、初見相手だと振り遅れによる失点に繋がりやすいです。
よほど筋力に自信がある人以外は、ラケットや反対側のラバー重量を抑えるなど調整が必要と感じました。
まとめ
ラバーの性能自体は非常に高性能で良いラバーだと感じました。
DNAプラチナXHを使いこなすには、ラバーの硬さや重さ、弾みの高さをいかに制御するかが鍵となります。
弾みは十分に出るので、ラケットはインナー系や木材などやや弾みを抑えた方がバランスが良いです。
使いこなせる自信のある人は、是非一度使ってみて下さい。
DNAプラチナXHの個人的評価 | |
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スピード | |
回転量 | |
コントロール | |
打球感(硬さ) | |
弧線の高さ |