本記事は2019年4月に販売開始となった、バタフライの「ディグニクス05」のレビュー記事です。
ディグニクスシリーズは世界のトッププレイヤーもこぞって使用しており、性能に関しては間違いないラバーです。
しかし、高性能なラバーは扱いにくい傾向にあり、高価なことから購入を躊躇される方も多いのではないでしょうか。
今回は筆者がディグニクス05を購入し、3ヵ月程使用しましたので、ラバーの正直な感想をお伝えします。
購入を検討してる方は是非参考にしてください!
商品紹介
品名:ディグニクス05
メーカー:バタフライ
スポンジ厚:トクアツ、アツ
スポンジ硬度 : 40°(バタフライ表記)
色:赤、黒
価格:オープン価格
“X”の傑出――回転による打球の威力をハイレベルで実現
より高いレベルのプレーへと導く『ディグニクス』。その核心は、「スプリング スポンジ」よりも弾性を高め、進化した「スプリング スポンジX」と、打球時の球持ちを重視し、かつ表面の磨耗耐久性を強化した独自配合のシートとの組み合わせ。高い回転性能が特長の“開発コードNo.05”のツブ形状を採用した『ディグニクス05』は、前中陣でのパワードライブやカウンターなど、回転を重視した攻撃的なプレーをハイレベルで求める選手にお勧めです。
バタフライ公式HPより
高価なラバーですが寿命は長いので、比較的コストパフォーマンスは良いです。
今回使用したのは特厚(2.1mm)となります。
中ペンのフォアグリップから隙間をあけて貼り、重量は約46gとなりました。
ディグニクス05は比較的軽量なラバーで、シェークに貼っても48g程度になるかと思います。
合わせたラケットは張本智和インナーフォースALC、安定感の高いインナー系のラケットです。
ディグニクス05を使用して良かったところ
ラバーを使用してみて良かったところは下記となります。
良かったところ
- 硬度ほどの硬さは感じない
- 高い弾みと回転量
硬度ほどの硬さは感じない
ディグニクス05はバタフライ硬度で40度(ドイツ基準約50度)となります。
硬い分類のラバーとなりますが、カチカチの打球感ではなく、強打をすると程よく食い込みがあります。
インパクトの強い選手だけでなく、48度程のスピンテンションを使用している方なら問題なく移行できる範囲だと感じました。
ディグニクス系に採用されている「スプリングスポンジX」は従来の「スプリングスポンジ」よりも約14%変形しやすくなっている為、硬度の割に柔らかいと感じるのだと思います。
やや硬めのラバーですが、しっかり振れる人なら扱う事の出来る硬度となります。
高い弾みと回転量
ディグニクス05は弾みと回転量に関しては非常に優秀だと感じました。
合わせたラケットはインナー系で適度は弾みですが、前陣では弾みを抑えるのが大変でした。
中・後陣からでも十分な弾みがあり、どの位置からでも攻撃が出来るポテンシャルがあります。
回転量に関しても優秀で、軽く引っ掛けて打ったドライブでも想像以上の回転量があり、オーバーミスを誘いやすいです。
薄く当てても食い込ませても回転が掛かる万能さがありますが、引きつれを利用した方がボールの質も良く、コントロールがしやすいと感じました。
他のラバーと比較し、ボールは台の深くに入り、回転量も高く取りずらいので、得点力があるラバーです。
引き合いに関してもスイングをしっかり取れれば、回転負けすることなく掛け返しもしやすいラバーでした。
総じて大きいラリーに関してかなり強いラバーという印象です。
ディグニクス05を使用して悪かったところ
逆に微妙だと思った点は下記となります。
- コントロールが難しい
- 回転の影響を受けやすい
- ミートが若干やりにくい
コントロールが難しい
非常に完成度の高いラバーですが、最大の欠点はコントロールの難しさだと感じました。
高い弾みと回転量がある分、ラバーを制御するには使用者の技量が求められます。
ある程度勝手に飛ぶラバーなので、体勢が崩れ回転を掛けられなった時も飛んでしまい、オーバーミスに繋がりやすいです。
特に難しいと感じたのが長短のコントロール(メリハリのつけにくさ)です。
飛ばすことに関しては問題ないのですが、飛ばさない(浅いボールを打つ)というのが難しいと感じました。
その為、ツッツキやストップといった細かい技術でやりにくさがあり、ツッツキはオーバーしやすく、ストップは浮きやすいと感じました。
ディグニクス05を扱うには他のラバーより繊細なボールタッチが必要となります。
回転の影響を受けやすい
強い回転が掛かる分、相手の回転の影響を受けやすいと感じました。
硬度の割に食い込みがあり、ボールとの接触時間が長い事が影響していると思われます。
この特徴はレシーブで顕著に出やすく、回転が分からずに角度を間違えると失点やチャンスボールになりやすいです。
飛距離も出るのでロングサービスの処理も難しく、正確にレシーブをしないとオーバーミスに繋がります。
ブロックでは食い込みもあるのでやりにくさは無いですが、強い回転の掛かったループドライブを抑えるのが難しいと感じました。
総じて相手ボールの回転の見極めや、回転を掛け返せるだけの技量が無いと扱うのが難しいと感じました。
ミートが若干やりにくい
回転重視のラバーなので仕方のないところはありますが、ミート系技術に若干のやりにくさがありました。
強いインパクトでスポンジに食い込ませて飛ばす分には良いのですが、軽~中打のミートでは球持ちや上に飛ぶ性能が災いし、初速の遅さが気になりました。
特にフリック系の技術が微妙で、強打が難しい場面ではあまいボールになりがちで、コースを突かないとカウンターがされやすいと感じました。
まとめ
ディグニクス05は一言で表すと、弾みや回転性能に優れたやや硬めのスピンテンションです。
どの位置からでも攻撃的なボールが打て、まさに正統派ドライブマンにピッタリなラバーです。
性能に関しては申し分ありませんが、その分扱う難易度は高く、弾みを制御するだけのボールタッチや、回転量の見極めが出来ないと扱うのは難しいと感じました。
プレースタイルとしては、自分から積極的に攻めていく選手におすすめで、逆に守りの比率が多い選手や回転の見極めが苦手な人にはおすすめ出来ません。
自分に合っていると感じた方は是非使ってみてください!
ディグニクス05の個人的評価 | |
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スピード | |
回転量 | |
コントロール | |
打球感(硬さ) | |
弧線の高さ |
お久しぶりです😆
僕の周りの卓人さまは、大方デグニクスシリーズを使われております。
豚に真珠、猫に小判と言った諺がありますが、僕にとってはデグニクスシリーズは不必要な物です。
中辻さん
こんばんは
お久しぶりです!
自分もディグニクスは使いこなせないかなっと思っていましたが、知人のを打たせてもらった時に思ったより使いやすかったのが印象に残っています。
寿命も長いみたいなので長期間使えば意外と高い買い物でもないかもしれませんよ😅