ラバーレビュー

【安定&寛容】ティバー クレイジーブル レビュー!

本記事はティバーの裏ソフトラバー「クレイジーブル」のレビュー記事です。

グレイジーブルを直訳すると「狂った雄牛」となり、パッケージにも見るからに凶暴な牛が描かれています。

名前からはいかにも良く弾み、扱いにくそうな印象を受けますが、実際には非常に扱いやすく安定感の高いラバーでした。

記事内にてラバーの特徴やどんな人におすすめか紹介します。

気になる方は是非最後までお読みください!

商品紹介

品名:クレイジーブル

メーカー:TIBHAR

スポンジ厚:1.8/2.0/max

スポンジ硬度 : 42.5

色:レッド、ブラック

価格:4,200円+税(2025年1月時点)

さらなる成長を手助け

さらなる成長を求める選手への高性能バランスラバー。
台上技術の安定性はもちろん、前陣での攻撃やブロック、
中陣での引き合いなど多様な技術習得に最適

TIBHARカタログより引用
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今回は一番厚いmaxを使用しました。

ブレードサイズ157×150のラケットに貼り、重量はカット前61g、カット後42gとなります。

シートは曇り系ではなく、透明感のある澄んだシートをしています。

クレイジーブルを使用して良かったところ

ラバーを使用してみて良かったところは下記となります。

良かったところ
  • 抜群の安定感と扱いやすさ
  • シートの引っ掛かりが良く、回転量が高い
  • 重量が軽い

抜群の安定感と扱いやすさ

テンションにありがちな勝手に飛ぶ感じが少なく、マークVなどの高弾性の弾みを上げた程度です。

軽く当てる分には相手の台の中心ぐらいに入り、やや浅い印象を受けました。

その分、オーバーミスが少ないので安定感が高く、前陣でも安心して振ることが出来ます。

また、シートの食い込みが良く、スポンジ硬度も42.5度なので全体的に柔らかく非常に扱いやすいです。

軽く打っても程よく食い込む感じがあり、インパクトが弱くても扱えます。

一方で柔軟でありながらラバーにこしがあり、ある程度インパクトが強くてもパワーロスが起きません。

さすがに一発の強打は厳しいですが、やや強めの中打ぐらいならば問題なく、インパクトに比例してボールの質が上がります。

しっかりスイングしないと良いボールが出ないため、技術習得・向上にも最適です。

プラスチックボールの変更などにより、ボールが飛ばなくなってきている昨今は初心者の1枚目から本ラバーを採用するのも良いと感じました。

シートの引っ掛かりが良く、回転量が高い

柔らかいラバーですが、シートの引っ掛かりが強いので、擦っても食い込ませても回転がかかります。

また、スピンテンション入門としてみると回転量は中々に高いです。

ハイエンドラバーの様な強烈な回転量とまではいきませんが、同価格帯のラバーと比較すると回転量も高く、ボールも重いです。

回転をかけて飛ばす打ち方に適しており、ドライブ主戦型に最適です。

また、弾みが控えめで引っ掛かりが良いので、チキータがやりやすく回転量も多く良く曲がります。

安定感があり安心して振れるので、ドライブやチキータなど先手を取りやすいラバーだと感じました。

重量が軽い

昨今の重いラバーと比べると、クレイジーブルは比較的軽量です。

シェークの標準ブレード(157×150)であれば特厚で42~3gになるかと思います。

普段重いラバーを貼っている場合、クレイジーブルに変えると総重量を抑えられて、振り抜きやすくなると思います。

クレイジーブルを使用して悪かったところ

逆に微妙だと思った点は下記となります。

悪かったところ
  • ラバーの力を使って飛ばせない
  • 速い球は打ちにくい
  • 硬度が1種類しかない

ラバーの力を使って飛ばせない

テンションが弱めで勝手に飛ぶ感じが無く、1球1球体勢を作って打たないと飛びません。

フォームを固めたり、感覚を養うのは良いですが、強いボールを打ったり連続攻撃する場面では体力を使います。

レベルが上がるほどラリーが速くなり、体勢を作っている時間が無くなります。

特に打点が速いバックハンドではテンションが強いラバーの方がコンパクトなフォームで強いボールが打てるので優位と感じました。

また、反応が遅れて当てるだけになると、ボールに力が伝わらずネットにかかってしまうことが多いです。

ラバーの性能を使って飛ばせないのが、このラバーの弱いところと感じました。

速い球は打ちにくい

安定してドライブを打つことは可能ですが、スピードで打ち抜くのは難しいと感じました。

硬度が柔らかく球持ちが良いこともあり、初速は遅いです。

無理に速いボールを打とうとしても、インパクトが強すぎると食い込みすぎてしまいコントロールが難しくなります。

ラバーの性能的に球威で勝負するタイプではないので当然ですが、レベルが上がるほどクレイジーブルをメインで戦うのは厳しいと感じました。

中級者以上であれば多くの場合、バック面での使用が良いでしょう。

硬度が1種類しかない

適度な弾みで扱いやすく、しっかり回転も掛かるのでテンション入門と見ると非常に優秀です。

同系統のラバーはヴェガヨーロッパが人気ですが、個人的には打球感の良さや回転量の高さからクレイジーブルの方が好みでした。

しかし、本ラバーは硬度が1種類のみで選択肢が限られてしまいます。

フォアには42.5度は柔らかいので、45度や47.5度の選択肢もあれば両面クレイジーブルで揃えるというのも良さそうです。

ラバーの評価が高いだけにこれは残念なポイントでした。

まとめ

クレイジーブルの特徴をまとめると、回転量や安定感は優秀で弾みスピードはやや物足りなさを感じました。

試合など緊張した場面でも安心して振って行けるので、スピンテンション入門者だけでなく、中級者以降でも前陣で安定感を求めるのであれば十分使えるでしょう。

実際筆者もバック面で数ヶ月使用しましたが、物足りなさは感じるものの実践で十分に通用するラバーと感じました。

プレースタイル的にはドライブ主戦型に適しています。

球離れの悪さや、初速の遅さやなどからミートやスマッシュを多用する人には向きません。

また、ラバーの力を使って飛ばしたい人や球威を求める人、後陣でのプレーが多い人にも向かないかと思います。

技術習得ラバーでありながら、やや上も目指せる、そんな立ち位置のラバーと感じました。

自分にあっていると感じた方は、ぜひ1度お試しください。

クレイジーブルの個人的評価
スピード
回転量
コントロール
打球感(硬さ)
弧線の高さ

 

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