STIGAの「BANDAオールラウンド」が気になっている方へ。
ラケットの特徴やどんな選手に向いているのかを解説。
今回はSTIGAより新発売となった「BANDAオールラウンド」を試打してみました。
BANDAはワルドナーも愛用したラケットで、現在はSTIGAのサブブランドとして販売されています。
BANDAシリーズは
- オールラウンド(5枚合板)
- オフェンシブ(7枚合板)
- カーボン(インナーカーボン)
の3種類のラケットがラインナップされており、今回は5枚合板のBANDAオールラウンドを試打しました。
ラケットの特徴が気になる方は、ぜひ参考にしてください!
商品説明
品名:BANDAオールラウンド
メーカー:STIGA
構成:5枚合板 6mm
グリップ:FLA , PEN
平均重量:85±5
価格:¥5,300+税 (2024年6月時点)
軽量&硬質! 入門から中級まで使える万能モデル
エントリーモデルでありながら弾みも良く、コントロールとのバランスが抜群。卓球を始めたばかりの選手で弾みも求めるタイプにお勧めのラケット。
チャンピオンが使ったBANDAブランド
1966年にブランドとして産声を上げた[BANDA]( バンダ)。その創始者はのちに「スティガ スポーツAB」の社長についたベンクト・バンスティーゲン(Bengt Banstigen )。
STIGA公式HPより引用
現在、BANDAはSTIGAのサブブランドであるが、もともとBANDAとSTIGAは異なる開発チームだった。スウェーデン、そしてヨーロッパの卓球市場において、伝統のあるSTIGAというブランドに対して、新興勢力のBANDAは子どもたちに人気のあるブランドだった。のちに世界チャンピオン、そして金メダリストになったレジェンドも幼少の頃からBANDAを愛用していた。
そんな歴史を持ち、チャンピオンが愛したブランド『BANDA 』が、元の開発チームとSTIGA Sports、そしてSTIGAプレーヤーとともに、アップデートされて現代に蘇った。
ラケットの特徴
ファーストインプレッションではやや硬めでよく弾むと感じました。
この価格帯の5枚合板は「ソフトな打球感で弾みは控えめ」という物が多いですが、このラケットは真逆の印象です。
打球感は馬林エキストラオフェンシブやインテンシティNCTより硬いと感じました。
また、馬林エキやインテンシティは強打時によくしなりますが、BANDAオールラウンドはしなりにくいと感じました。
球を持つ感じが少なく、5枚合板としては球離れは早いです。
弾みも良く、オールラウンド系のラケットですが、オフェンシブラケットと遜色ない弾みがあります。
各種技術を試した感想
フォア:ファスタークG1(ニッタク) 硬度47.5
バック:アステリアS(STIGA) 硬度40.0
硬めでしなりにくい特徴から弾く技術はやり易く、回転を掛ける技術はやり難く感じました。
一般的に5枚合板は球持ちが良く、ミートやスマッシュはやり難い傾向にありますが、このラケットは弾きが良いため好感触でした。
その代わりドライブではスイングが不十分な時に落ちたり、棒球となる事が多かったです。
この点は「柔らかく球持ちの良いラバー」を合わせることで緩和ができると思います。
ドライブの軌道は5枚合板としてはやや直線的と感じました。
ブロックはやり易く、硬めでブレードの厚みがあるため相手の打球に押されにくいと感じました。
素直な飛び方をするので、台上などの細かい技術もやり易く、相手の回転の影響も受けにくいと感じました。
サーブでの回転の掛けやすさや回転量は並ですが、コントロールがしやすいのでボールの長短や狙った位置にサーブが出しやすいです。
まとめ
エントリーモデルとのラケットとなりますが、同系統のラケットより硬く・弾みが良いのが特徴です。
7枚やカーボンラケットと比較すれば扱いにくさはありませんが、初心者が使う場合はラバーを柔らかくするなど調整が必要だと感じました。
しっかりと振り切れる方であれば硬いラバーを貼っても問題はなく、5枚合板の中では球威のあるボールが打てます。
特殊素材や7枚合板では飛びすぎるけど、普通の5枚合板では物足りない人にオススメです。
球離れが良いため表ソフトラバーとの相性もよさそうです。