本記事はニッタクのラケット「アコースティック」のレビューとなります。
アコースティックは使いやすく性能も良いことから、選手のレベルを問わず非常に人気のある5枚合板ラケットです。
筆者もアコースティックを長い期間使用しており、このラケットと共に腕を磨いてきました。
数あるラケットの中から「アコースティックが選ばれる理由は何なのか」「どんな選手におすすめ出来るのか」を記事内にて解説します。
内容が気になる方は是非参考にしてください!
商品紹介
品名:アコースティック
メーカー:ニッタク
構成:5枚、弦楽器製法
グリップ:ST、FL、中国式
価格:¥18,000+税(2024年9月時点)
広い層から人気のアコースティック。トップ選手の使用も多いラケットです。
ニッタク公式HPより
安定した合板は、様々なラバーの良さと技術力を引き立てます。
アコースティックは「弦楽器シリーズ」と呼ばれるラケットに分類されており、弦楽器製造に用いられる特殊接着技術を使用しています。
それにより板全体の弾みのバラツキが少ないことや、芯のある打球感などが特徴です。
弦楽器シリーズには他にも「バイオリン」や「テナー」といったラケットがあり、アコースティックは中間的な性能となります。
アコースティックを使用して良かったところ
アコースティックを使用して良かったところは下記となります。
- コントロールしやすく、安定感が高い
- 打球感が良く回転がかけやすい
- どんな戦型・ラバーにも合う
コントロールしやすく、安定感が高い
弾みはオールラウンド系の5枚合板よりやや弾む程度でコントロールがしやすいです。
同社であればラティカ、他メーカーであればコルベル(バタフライ)やオールラウンドエボリューション(STIGA)より弾みます。
7枚合板やカーボンと比較すると弾みませんが、5枚合板の中では十分な弾みがあります。
また、弦楽器シリーズの特徴でもある、均一な弾みによりスイートスポットが広く、様々な技術が安定します。
ドライブやミート打ちでは打ち損ないが少なく、ブロックも非常に止めやすく攻守共に優れています。
このコントロールのしやすい点や、プレー全体に安定感が出るのがアコースティックの特徴となります。
打球感が良く回転がかけやすい
打球感は5枚合板らしく柔らかすぎず、硬すぎない適度な硬度です。
独特な吸い付くような打球感があり、しなりもあるので回転が非常にかけやすいラケットとなります。
この球持ちの良さにより一旦ボールを掴み、回転量の多く重いボールを打つことが出来ます。
一方で十分なスイングが出来なくてもボールが落ちることが無く、打球点を落としてからも持ち上げる事が容易です。
どの打球点でも打つことが出来るので、反応が遅れることが多い初見相手でも対応がしやすいラケットです。
どんな戦型・ラバーにも合う
アコースティックの特徴として、様々な戦型やラバーに合うという点があります。
ラケットの性能が適度な弾みに加えて、硬すぎず柔らかすぎずの打球感で、バランスが良いのがその理由です。
回転がかけやすいのは前述した通りですが、ぶつけたときも芯のある硬さがありミートやスマッシュがやりやすいです。
両面裏ソフトラバーのドライブマンはもちろん、表ソフトを貼った速攻型や、粒高ラバーを貼った変化型にも最適なラケットです。
また、上達に合わせてラバーを弾むものに変えていけば長い期間使用が出来ます。
初中級者、安定思考の上級者まで幅広い選手層におすすめ出来るラケットであり、戦型が固まっていない人やラケット選びに迷っている人にもおすすめ出来ます。
アコースティックを使用して悪かったところ
逆にアコースティックを使用して微妙だと感じたところは下記となります。
- 弾みはやや物足りない
- ラケットの力に頼れない
弾みはやや物足りない
5枚合板だから仕方ない部分もありますが、やはり弾みは物足りないと感じました。
後陣まで下がると明らかに弾みが足りず、回転を掛けて飛ばす必要があります。
ラケットの弾み的には前中陣主体の人がおすすめで、どの位置からでも球威を出したい人には不向きです。
また、7枚合板は特殊素材と比べ、スピードは出しにくく一発で打ち抜くことは難しいです。
安定する反面、相手にしてもやりにくさはなく、しっかりラリーをしながら得点をするラケットと感じました。
ラリーにしたくない人や、やりにくさを出したい人には不向きなラケットです。
ラケットの力に頼れない
純木材らしく勝手に弾まない反面、球威は自分の力で出さないといけません。
カーボンは勝手に弾む傾向が強くコントロールが難しいですが、用具の力を利用して飛ばすことが出来ます。
逆にアコースティックは1球ずつ体勢を作って打たないとボールが走りません。
インパクトに比例してボールが重くなるので、パワーのない人やラケットの弾みを利用したい人には不向きだと感じました。
まとめ
今回はニッタクのアコースティックの商品レビューをしました。
使いやすく安定感の高いラケットで、5枚合板らしく回転が掛けやすいのが特徴です。
弦楽器シリーズ特有の均一な弾みによりスイートスポットが広いことや、芯がありながらも吸い付くような打球感があるのが特徴です。
5枚合板の中では弾みが良く、非常にバランスが良いラケットですが、7枚合板やカーボンと比較しスピードが出しにくのがデメリットです。
アコースティックは以下の様な人におすすめです。
- 入門用などの弾まない5枚合板を使用しており、5枚合板の中で性能の良いラケットを使いたい人
- よく弾むラバーを使用しており、コントロールがしやすいラケットが使いたい人
- ラケットは安定感を重視し、球威は自力で出せるパワーヒッター
ラケットに強い弾みを求める人、後陣でのプレーが多い人には向きません。
様々なラバーとの相性も良いため迷ったら買って損はないと思いますが、5枚合板ラケットとしては値段が高い点もネックです。
上達に合わせてラケットを変えるのではなく、ラバーを調整するなどアコースティックを長期間使うことを考えて選ぶには非常によい選択肢です。
自分に合っていると感じた方は是非使ってみてください!
アコースティックの個人的評価 | |
---|---|
スピード | |
回転(掛けやすさ) | |
コントロール | |
打球感(硬さ) | |
弧線の高さ |
はじめまして。
おはようございます😃
高野口パイラーズ活動日誌、中辻と申します。
僕は、粒高ラバー専門ですが、用具について書いております。
親近感覚えましたので、コメント書かせていただきました。
良かったら、お付き合いください。
中辻さん
はじめまして。
そう言って頂けると非常に嬉しいです。
ありがとうございます。
粒高の事は分からない事も多いので色々と勉強させて下さい。
よろしくお願いします。
僕はペンからシェイクに変える時、最初アコースティックにファスタークG1とモリストSPを貼ってあるものを借りていました。凄く打ちやすかったです。
最終的には、アコースティックでは無くアコースティックカーボンを買いファスタークG1とモリストSPを貼ってシェイク活動しています。フジタクさんなら分かるんじゃないでしょうか。アコースティックカーボンにG1とモリストは伊藤美誠と同じということです。僕もあんなトリッキーなことやれるようにという意味も込めて合わせました。
ゆうはるかいさん
実はアコースティックカーボンは打ったことが無く、また機会があれば使ってみたいです。
伊藤選手も使用しているという事で相性はよさそうですね。
彼女の強さは裏ソフトで弾くプレイが出来て、表ソフトで回転を掛けれる所だと思います。
常識にとらわれないプレイは強いですね。
練習頑張ってください!