バタフライの看板ラバーのディグニクスですが、高いスペックや高価なことから敬遠されている方もいるのではないでしょうか。
自分も先入観で
- スポンジ硬度が40度なので硬くて扱いずらそう
- ラバーが重くて振れなさそう
- 値段が高いので維持費がかかりそう
というイメージを持っていました。
しかし、知人のディグ二クス80を試打させてもらい、想像以上に使いやすいラバーだという事を知りました。
また、値段は高いですが耐久性も高いので、意外とコスパも良いラバーとなります。
今回は公式サイトで調べた内容を含め「ディグニクスってこんなラバー」というのを解説します。
上記が気になる方は是非参考にしてください!
参考サイト:ディグニクス特設サイト
ディグニクスシリーズとはどんなラバー?
ラバーの種類は05、80、64、09Cの合計4種類となります。
大まかな特徴は下記の通り。
05・・・回転重視、弧線が高い
80・・・バランス重視、05と64の中間
64・・・スピード重視、弧線は低め
09C・・・微粘着、回転重視、他のシリーズより4度硬い
09C以外はテナジーと同じ様な特徴となっています。
スポンジの特徴
スポンジ硬度は09Cは44度、他は全て40度となります。
通常のテナジーが36度なので、少なくとも4度のアップとなります。
かなり硬くて使いにくそうな印象ですが、ディグニクスは新たにスプリングスポンジXを採用しています。
スプリングスポンジXの特徴(スプリングスポンジとの比較)
- 約14%変形しやすい
- 約3%反発弾性が向上
硬度ほどの硬さは感じにくく、食い込みが良い扱いやすいスポンジとなります。
「想像以上に使いやすい」と思ったのはこのためです。
また、一般的にスポンジは食い込みが良くなると弾みが落ちる傾向にあります。
しかし、スプリングスポンジは食い込みが良くても弾みが高く、スプリングスポンジXはさらに性能が向上しています。
シート
粒形状は下記の様になっており、09C以外はテナジーシリーズ同様の形状です。
09C | 05 | 80 | 64 | |
粒太さ | 1.5mm | 1.7mm | 1.7mm | 1.7mm |
粒間隔 | 中間 | 狭い | 中間 | 広い |
粒高さ | 低い | 普通 | 普通 | 普通 |
シート厚 | 厚い | 普通 | 普通 | 普通 |
09Cのみ他のシートと違う設計で粒が細く・低くなっており、厚いシートを採用しています。
強い回転を掛けれるラバーでありながら、細い粒形状により扱いにくさを緩和しています。
また、ディグニクスの摩耗耐久性(シートの強度)は倍以上に向上しています。
テナジーより値段は約1.2倍になっていますが、倍使えるのであればコスパは高いです。
水谷選手もテナジーは「大体3日」で交換していまいたが、ディグニクスは「約1週間」使うとの事です
また、シートは球持ちが向上しており、回転量は5.4%アップしている(05同士の比較)
回転量が上がり、耐久性も上がったシートとなります。
重量
正確には計測できていませんが、テナジーと比較し大きく変わらないと感じました。
若干ディグニクスの方が重いので
- テナジー05 ≒ ディグニクス80
- テナジー80 ≒ ディグニクス64
程度になるかと思います。
テナジーも重いラバーではないので、ラケットが重くなりすぎることはないかと思います。
実際に打ってみて&球を受けてみて
ディグニクス80を打った、ボールを受けてみての感想です。
打球感は40度(ドイツ硬度50度)と思えないぐらい柔らかく、テナジー05と同じぐらいと感じました。
打った瞬間ボールをグッとつかみ、オートで回転が掛かる感覚は健在です。
また、ディグニクス80のボールを受けてみた感想は、とにかくボールの質が高いという事です。
回転量はオーバーミスをしてしまうほどあり、スピードもノータッチで抜ける事が何度もありました。
ただ、回転が掛かる分、相手の回転の影響は受けやすいと感じました。
今回はさわり程度なので、また使ってみて感想を書きたいと思います
まとめ
ディグニクスを軽く打った+性能を確認した結果
- 硬度の割に柔らかく、扱いやすい
- 重量も割と軽い
- 値段が高くても寿命が長い為、コスパがいい
という特徴があるラバーでした。
値段やスペックからディグニクスの方がより上級者向けと思い、敬遠してた方も多いのではないでしょうか。
高いラバーとなりますが、予算が許すのであれば実際に打ってみて感触を確かめる事をオススメします。