スティガの「アゼリアオフェンシブ」を使って感じた内容をレビュー!
ラケットの特徴や良かった点、悪かって点、どんな方に向いているのかを解説。
スティガでは初心者からプロ選手まで幅広い選手に使用されるラケットを販売しています。
その中でも「アゼリアオフェンシブ」は女性をターゲットにしたラケットとなり、日本オリジナルの商品となります。
結論としてはバランスの優れた5枚合板を探している人には最適なラケットです。
今回は「アゼリアオフェンシブ」を打ってみて感じた、ラケットの特徴や良かった点、悪かった点など解説していきます。
上記が気になる人はぜひ参考にして下さい!
商品紹介
品名:アゼリアオフェンシブ
メーカー:スティガ
構成:5枚合板
板厚:5.8mm±
平均重量:85g±5g
グリップ :FLA、STR、PEN、MJP、CJP、PAC
価格:¥12,500+税
握るだけで気分が上がる、こだわった日本オリジナルラケット
軽量かつ攻撃的な5枚合板。アゼリアオールラウンドより弾みを持たせるために、2枚目の板に硬めの板を使用。スピード、パワー、打球感の絶妙なバランスが取れた一本。
スティガ公式HPより引用
アゼリアオフェンシブを使用して良かったところ
アゼリアオフェンシブを使用してみて良かったところは以下となります。
- 程よい弾みでコントロールがしやすい
- 球持ちが良く回転が掛けやすい
- バランスが良くやりにくい技術が無い
今回はバタフライのビスカリア(アウターALC)との比較をします。
程よい弾みでコントロールがしやすい
木材5枚合板という事でやはり弾みは控えめです。
ビスカリアと比べるとフォア打ちの段階でボールが浅く、ラケットを振っていかないと深く入りません。
アウターに比べ弾みすぎることが無く、台に確実に収まる安心感があります。
弾みは同社の「オールラウンドエボリューション」より少し弾む程度だと感じました。
振った分だけ飛ぶラケットなので、体を使ってボールを飛ばしたい人に最適です。
弾みすぎないのでコントロールがしやすく、ドライブ・スマッシュ・ツッツキなど様々な技術で狙った場所にボールを打つことが出来ます。
球持ちが良く回転が掛けやすい
打球感は硬すぎず柔らかすぎず、ミドル程度と感じました。
ボールを持つ感覚があり、ラケットのしなりが良いので、回転が非常に掛けやすいです。
ビスカリアではスイングが中途半端だと、回転が掛かる前に飛んでしまう事がありますが、アゼリアオフェンシブはそこまでシビアではありません。
飛びつきや回り込みで体勢が崩れても、とりあえず繋がってくれる安心感があります。
スイングスピードの遅い人や、技術的に未熟な場合でも、ある程度フォローしてくれるラケットです。
バランスが良くやりにくい技術が無い
同社の「アゼリアオールラウンド」と比べて、2枚目に硬めの板を使用しており、球持ちを確保しながらも弾きの良い性能となっています。
その為、サーブやドライブなどの回転を掛ける技術、スマッシュやミートなどの弾く技術、どちらもやりやすくバランスの良いラケットです。
一通りの技術を試して、弾みやスピードに物足りなさはあるものの、下がらなければ十分戦えるラケットだと感じました。
アゼリアオフェンシブを使用して悪かったところ
逆に微妙だと思ったところは以下となります。
- 球威はいまひとつ
- 回転の影響を受けやすい
球威はいまひとつ
安定感の高いラケットなので、全体的にミスが減る反面、やや球威不足を感じました。
特にフルスイング時にボールが思ったより走らずに、返球される事が増えました。
パワーがある選手の場合、他のラケットの方がパワーを生かせると思います。
球質は素直で相手にとってやりにくさは無く、今までよりラリーの回数や相手からのカウンターをされる事も増えたと感じます。
また、ビスカリアに比べて単純に反発力が少ないので、ラケットの反発力で飛ばすというのが難しいです。
例えば力の出しにくいミドルなど、当てるだけになってしまった時に甘いボールとなりやすいです。
回転の影響を受けやすい
球持ちが災いし、強い回転の掛かったボールを返球する際に影響を受けやすいと感じました。
特にループドライブなど回転量が多いボールで影響を受けやすく、ビスカリアの方が抑えやすかったです。
ドライブの引き合いでは、中途半端に当ててしまうと相手の回転に負けてしまうので、他のラケットより回転を上書きして返す意識が必要です。
ビスカリアでは球離れが速いので多少アバウトに当てても返しやすく、鈍感さがあるラケットです。
この球持ちの良さは「掴みすぎる」と感じる人もおり、好みが分かれるポイントだと思います。
まとめ
今回は「アゼリアオフェンシブ」のレビューをしました!
ラケット自体が軽量で作られており、回転が掛けやすく弾きも良いのが特徴です。
何かに突出した性能があるのではなく、安定感が高くバランスの良いラケットとなります。
パワーがある選手は物足りなさを感じるかとは思いますが、弾むラバーを合わせたり、安定重視の選手であれば、ある程度のレベルまでは使えます。
初・中級であれば一発の球威を重視するより、自分のミスを減らす方が試合では勝ちやすいと思います。
そういった意味で中学スタートで3年間、このラケットで技術を身につけるのも良いと思います。
最近は男女兼用のユニフォームやシューズでも、ポイントでピンクを使用する物が増えてきました。
デザイン的にも性能的にも女性だけでなく、男性が使っても良いラケットと感じました。
自分に合っていると感じた方は、是非使ってみてください!