今回はバタフライのラバー「テナジー05ハード」のレビューをします。
テナジー05のスポンジ硬度が36度に対して、43度と7度硬いラバーとなります。
やはり数値通り扱うには技量が必要ですが、扱えれば非常に満足できる性能のラバーと感じました。
テナジー05ハードを半年以上使い込んだので、ラバー特徴や、どんな人におすすめか解説します。
気になる人は是非参考にしてください。
商品紹介
品名:テナジー05ハード
メーカー:バタフライ
スポンジ厚:アツ・トクアツ
スポンジ硬度 : 43
色:赤、黒
価格:オープン価格
回転性能にさらなる威力を加えた『テナジー』
バタフライHPより引用
回転性能に優れる『テナジー05』に、さらなる威力を加えるため、より硬めのスポンジを採用したのが『テナジー05ハード』です。「スプリング スポンジ」の特徴である、思い通りの打球を生み出す感覚を維持しつつ、ハードなスポンジが強いインパクトに応え、ワンランク上のパワープレーを可能にします。
バタフライのラバーは軽量な物が多いため、テナジー05ハードは比較的重めです。
ただ最近は重めのラバーも多いため、極端な重さではないでしょう。
テナジー05ハードを使用して良かったところ
テナジー05ハードを使用して良かったところは下記となります。
- パワーロスしない
- 勝手に飛ばない
- 回転量が高い
- ミート系技術もやりやすい
パワーロスしない
スポンジが43度(ドイツ基準52.5度相当)と非常に硬いため、どんなに強く打ってもパワーロスすることがありませんでした。
インパクトが強ければ強いほど良いボールが出るので、ハードヒッターでも満足できる性能となります。
他のラバーと比べスピードもスピンも上限が高く、使用者次第では非常に脅威となるラバーです。
勝手に飛ばない
弾みはそこそこありますが、飛びすぎて制御が出来ないラバーはありません。
テナジー特有のオート感がなく、勝手に飛ぶ感覚もありません。
そのため、ツッツキやストップなどの細かい技術がやりやすく、台上から先手を取りやすいです。
変な癖もなく、硬さを除けば扱いやすいラバーだと感じました。
回転量が高い
やはり05系ということもあり、回転量の高さはピカ一です。
シートのグリップ力が高く、薄く捉えてもボールが落ちる事がありません。
サービスエースやループドライブでオーバーミスをさせるなど、回転量を生かし点数が取りやすいです。
ツッツキもよく切れるので、相手の強打を防いだり、ネットミスを誘いやすいラバーです。
相手の回転に対しても、掛け返す技量さえあれば回転負けする事がありません。
ミート系の技術もやりやすい
スポンジが硬く球離れが良いので、ノーマルの05と比較すると弾きやすく、ミート系技術は好印象です。
ただ、ミート系も勝手に飛ぶことが無いので、ある程度インパクトが出来る前提となります。
インパクトが強ければ、弾いた時のスピードも速く決定打となるボールが打てます。
悪かったところ
逆にテナジー05ハードを使用して微妙だと感じたところは下記となります。
- 寛容度が無い
- 補助機能は少ない
- ブロックはやや慣れがいる
寛容度が無い
一番のデメリットと感じたところは、ラバーの寛容度の低さです。
しっかり体勢を作って打てば良いボールが出ますが、不意を突かれたりして体勢が崩れるとミスや棒球が出やすいです。
1コースの練習は非常に良いボール打てますが、「試合になると入らない」といった状態が起こりやすいです。
また、振り切るのにスイングが大きくなりがちで、早いピッチでのプレーは難しいと感じました。
打球後の戻りにも時間がかかるので、中途半端な球を打つと厳しい返球で振り回されやすくなります。
一球一球体勢を作り、打ち切る事が出来なければ、扱うのは難しいと感じました。
補助機能は少ない
通常のテナジーやFXであれば力が無くてもラバーが飛ばしてくれますが、05ハードはラバーが補助をしてくれる感じはありません。
その為、パワーが無くラバーの力を借りて飛ばしたい人にはおすすめ出来ません。
ドライブの弧線も05の様に勝手に出る感じはなく、比較的直線的に飛びます。
弧線を作るには自分でしっかりと回転を掛けて、弧線を作る意識が必要となります。
かなりマニュアル感が強いので、好みが分かれるラバーかと思います。
ブロックはやや慣れがいる
硬く球離れが早い分、ブロックの角度がシビアでミスに繋がりやすいと感じました。
また、強い回転が掛かる分、相手の回転の影響も受けやすいです。
他のラバーと比べ、相手のサーブやドライブの回転量の見極めが重要となるラバーです。
まとめ
通常のテナジー05より硬度が7度硬いので、ある程度パワーがないと扱うのが難しいと感じました。
ラバーに頼らず自分のスイングで球威が出せる人向けのラバーとなり、性能的には「粘着の無い中国ラバー」といったイメージです。
スピードや回転量の上限は申し分ないですが、それを引き出すだけの技量が無ければ、ただの扱いづらいラバーとなります。
テナジー05ハードは
- テナジー05を使っていて柔らかいと感じている
- 強い回転の掛かる硬めのスピンテンションを探している
人にオススメのラバーです。
回転の影響は受けやすく、レシーブに自信が無い人や、ミート・ブロック主体の人にも向きません。
インパクトに自信が無い人は、通常の05の方が良いボールが出しやすいと思います。
扱うのが難しい分、使いこなせた時に達成感がありますし、このラバーで試合に勝てたら間違いなく自分の力で勝ったと言えるでしょう。
値段は高いですが、性能が良いため継続使用したいと思えるほど良いラバーでした。
テナジー05ハードの個人的評価 | |
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スピード | |
回転量 | |
コントロール | |
打球感(硬さ) | |
弧線の高さ |