今回はティバーのエボリューションMX-Dを使用してみたので、レビューをしていきたいと思います。
MX-Dは同社のMX-PとMX-Sの融合で威力、安定感、回転量を兼ね備えているとの事です。
他方面からの評価も高いラバーでもあります。
使ってみてやり難い技術の無いバランスの良いラバーだと感じました。
記事内にて詳しく解説していきます。
商品紹介
品名:エボリューション MX-D
メーカー:ティバー
スポンジ厚:1.9/2.1
スポンジ硬度 : 51.5
色:赤、黒
価格:\7,150(税込)
【MX-PとMX-Sの融合】
ティバー公式HPより
世界で絶大な人気を誇るエボリューションの新作がいよいよ登場。威力と安定感を兼ね備えたMX-Pの使いやすさをそのままに、MX-Sの回転力が融合。トッププロも絶賛の超ハイブリッドラバーが2021年春にデビューです。
商品レビュー
弾み
今回貼ったのは1.9mmですが、フォア打ちから弾みの良さを感じました。
前までファスタークG1(特厚)を貼っていましたが、最初の1、2球はオーバーミスをしました。
弾みが良いというのもありますが、フラットに打つだけでも結構ボールが上に飛びました。
中後陣でも問題ない弾みがあります。
打球感
スポンジ硬度51.5°という事ですが、シートの食い込みが良いので硬度ほど硬さを感じません。
ファスタークG1(47.5°)と比較してもそこまで違いは分かりませんでした。
硬めのラバーであることは間違いありませんが、粘着の様なガチガチのラバーではありません。
硬めのスピンテンショを使っている人なら問題ない硬さかと思います。
回転量
ドイツ系ラバーとしては回転量は高いと感じました。
シートの引っ掛かりが良く、食い込みも良いので回転も掛けやすいです。
ただ、その分相手の回転の影響も受けやすいと感じました。
コントロール
勝手に弾む感覚は少なく、コントロールし易いです。
弾みは良いですが軽く打つと弾まないので、長短のコントロールもし易いです。
技術別
ドライブ
引っ掛かりと食い込みの良いシートのおかげで、引っ掛ける、食い込ませるドライブどちらも問題ないです。
回転量も十分あり、しっかりスイングが出来れば一発で抜けるようなスピードも出ます。
ドライブの弧線はそこまで高くなく、中程度と感じました。
MX-Pやテナジー05等、他のラバーの方が高い弧線が出ます。
強い回転が掛かるので引き合いもやり易いですが、回転の影響は受けやすいので相手の回転を掛け返す技術は必要と感じました。
ブロック
ブロックに関しては若干慣れが必要と感じました。
回転の影響を受けやすく、ボールも上に飛ぶのでオーバーミスになりやすいです。
他のラバーより被せ気味にする意識が必要かと思います。
ツッツキ、ストップ
ツッツキはシートの表面でガツっと切れます。
シートが強いので安定して切れたツッツキを送れ、コントロールもし易いです。
ストップに関しては若干慣れが必要と感じました。
短くは止まるのですが、ボールが上にあがる分ストップが浮きやすいと感じました。
ミート
ミートもやり易く、十分なスピードが出て意外と好感触でした。
回転が強くかかるラバーはミートがやり難いものが多いですが、MX-Dはミートもやり易いです。
ただ回転の影響は受けやすいので、相手のドライブをミートで叩くみたいな事はやり難かったです。
サーブ
引っ掛かりが良いので、回転を掛けるサーブはやり易く回転量も十分です。
ロングサービスも特にやり難さはありませんでした。
軽く当てるだけでは弾まないので長短のコントロールも容易です。
レシーブ
回転の影響を受けやすいのでレシーブは若干の難しさを感じました。
相手の回転を読み、適切なラケット角度で返球をする必要があります。
まとめ
回転、スピードどちらも質が高く、やり難い技術が少ないバランスの良いラバーです。
硬度51.5° ですが数値ほど硬さを感じず、47.5°付近のラバーを使っている人であれば問題なく扱えると思います。
あえてデメリットを上げるとしたら以下となります。
- 強い回転がかかる分、相手の回転の影響も受けやすい
- 結構重量がある(特厚で片面50g以上)
- 値段が若干高め
硬度ほど硬さは感じないと言え、硬めのラバーとなりますので中~上級者のフォア面におすすめです。
また、自分から回転を掛けていくスタイルに合うラバーです。
逆に相手の回転を利用したい人や、ブロック主体な人などは相手の回転を食らうだけですので、他のラバーが良いかと思います。
バランスが良い為、ラバー1枚で全部やらないといけない片面ペンにも合いそうです。