アルティウスST5の中国式が2021年6月より販売となりました。
昨今重いラバーが多く、軽量で弾むラケットという事で気になっている人も多いのではないでしょうか。
販売後すぐ購入し、1ヵ月程度使ってみましたのでレビューをしていきたいと思います。
このラケットを使う前はSTIGAのエナジーウッドV2を使用していましたので、エナジーウッドとの比較もしていきたいと思います。
商品紹介
品名:アルティウス ST5
メーカー:MIZUNO
構成:5枚合板 5.9mm
グリップ:FL , ST , 中国式
平均重量:平均77g(個体差あり)
価格:¥6,820(本体価格¥6,200)
元日本代表坂本竜介氏プロデュース。飛びと軽さが特徴の5枚合板。
ミズノ公式HPより
商品レビュー
弾み
評判通りフォア打ちから弾みの良さを感じます。
軽いけど他の5枚合板と遜色ない弾みでは無く、軽いけど他の5枚合板より弾むと感じました。
エナジーウッドV2と比較した場合、アルティウスST5の方が弾みます。
打球感
軽く打ってる分にはそこまで硬さを感じませんが、強打したときにやや硬さを感じました。
中芯が厚めで硬く、この中芯により高い弾みを確保している印象です。
極端な硬さはありませんが、この価格帯のラケットとしては硬い部類に入るかと思います。
強打時のしなりも少なく、掴み系ではなく弾き系のラケットという印象でした。
軽量ラケットにありがちなスカスカした打球感ではなく、しっかりと芯のある打球感です。
回転
5枚合板としては球離れが早く、回転の掛けにくさがあります。
エナジーウッドの方がボールをよく掴む感覚がありました。
合わせたラバーが硬めという事もあるので、食い込みの良いラバーを合わせることで緩和が出来るかと思います。
コントロール
木材らしく自分でコントロールしている感覚があります。
長短のコントロールも容易で、台上など細かい技術でも特にコントロールしにくいという感じはありませんでした。
技術別
ドライブ
5枚としてはしなりにくいのでスピードドライブを打つにはインパクトの強さが必要です。
しなりにくい分、インパクトが強ければスピードの速い良い球が行きますが、中途半端になると棒球になり易かったです。
この点、エナジーウッドV2の方が半端なインパクトでもボールが上がってくれるので安定感がありました。
アルティウスは繋ぐときはループで繋ぎ、打てる時は強打する等、メリハリをつける方が良いです。
ドライブの軌道は5枚合板としては弧線が低いです。
球離れも若干早めなので、前陣でのピッチの早いラリーはやり易いです。
スピードは出るので、コースを狙えばノータッチで抜けるようなボールも出せるかと思います。
ブロック
アルティウスにしてからエナジーウッドより10g以上軽くなりました。
ラケット自体も軽いのですが、ブレード形状もコンパクトな為です。
ブロックが止まらないんじゃないかと心配していましたが、意外とブロックはやり易かったです。
中芯が厚くてしなりが少ない分、相手の球に押されにくいのだと思います。
ミート・スマッシュ
個人的に一番好印象だったのはミート技術です。
ラケットの弾きもよく、比較的直線的に飛ぶ特徴からミートのやり易さは5枚としては断トツです。
エナジーウッドの場合は弾くよりも回転を掛けていく方が良かったですが、アルティウスは弾きたい人には良きラケットです。
台上
木材らしくストップ等短く止めたい場面ではしっかり止まります。
あまりボールが上がる性能ではないので、チキータは若干やり難かったです。
チキータを多用する人には向かないかもしれません。
反面フリックやプッシュなど弾く技術はやりやすく、スピードも出しやすかったです。
サーブ
薄く回転を掛ける分には他のラケットと比較しても特にやり難いことはありませんでした。
回転もしっかり掛かり、サービスエースを狙えるぐらいの回転量は出せます。
弾みが良いのでロングサービスもやりやすかったです。
まとめ
評判通り軽量で弾みが良いラケットでした。
打球感もスカスカした感じが無く、芯のある打球感ですが、中芯が思ったより厚く硬かったです。
全体的なラケットの印象としては弾き系で比較的ボールは真っすぐ飛びます。
バランスを重視する場合はラバーで弧線や球持ちを確保した方が良いかと思います。
重いボールが出せるわけではないので1発の威力を重視する人には向きませんが、一般レベルであれば問題ないレベルかと思います。
昨今重いラバーも増えている為、ラケットを軽量化したい人にも最適です。
説明がわかりやすいく、評価対象もよかったです。
竹内さん
コメント頂きありがとうございます。
分かりやすい記事がかけているか心配になる事があるので、
そう言っていただけると非常に有り難いです。