今回はバタフライのテナジー64FXをレビューをしていきたいと思います。
シートは粒間隔が広くて食い込みが良く、柔らかいFXスポンジを合わせたテナジーでも使いやすさを重視したラバーとなります。
一言で表現すると柔らかいスピードテンションに回転量をプラスしたようなラバーだと感じました。
記事内にて詳しく解説していきます。
商品紹介
品名:テナジー64FX
メーカー:バタフライ
スポンジ厚:トクアツ、アツ、中
スポンジ硬度 : 32°(バタフライ表記)
色:赤、黒
価格:オープン価格
テナジー シリーズの高性能をそのままに、さらなるコントロール性能と安定性を追求したのがテナジーFX シリーズです。“開発コードNo.64”のツブ形状のシートに、「スプリング スポンジ」を軟らかく軽量化して組み合わせた『テナジー64FX』は、『テナジー64』の打球の速さや放物線を描きやすいという特長を維持しながら、コントロール性能がアップしました。
バタフライ公式HPより
今回使用したのは厚(1.9)です。
重量はカット前60.6、カット後は約42g(ブレードサイズ161×150)でしたので比較的軽量なラバーになります。
商品レビュー
弾み
弾みはよく軽い力で飛びますが、ぶっ飛ぶ様なラバーではありませんでした
今回は5枚合板に合わせたので、前中陣では扱いやすい弾みでした
スピードをしっかり出したい場合は弾むラケットに合わせた方が良いです
当てただけではそこまでスピードも出ませんが、振っていくとスピードの乗った良い球が出ます
回転量
強烈な回転は出ないものの、さすがテナジーと思える質の高さがあります
テナジー05の回転量を100とした場合、85といったところでしょうか
MAXの回転量は及ばないものの、テナジー64FXの特徴は回転の掛けやすさにあります
スポンジの食い込みが良い為、軽い力で高い回転を掛けれます
同系統の柔らかいラバーの中では回転性能は高いと感じました
コントロール
柔らかい打球感で非常にコントロールがしやすいと感じました
テンションにありがちな勝手に飛ぶ感じも少なく、強弱もつけやすいです
テナジーには独特の癖があると言われていますが、64FXには初めて使っても扱えるほど癖は無いと思いました
シート・スポンジ共柔らかいので、軽~中打ぐらいまでは問題ないのですが、強いインパクトでは食い込みすぎてしまい、
意図しない方向に飛んで行ってしまうことがあります
技術別
ドライブ
前述しましたが食い込みが非常に良い為、ドライブが非常にかけやすいです
柔らかいラバーは食い込ませて打たないと良いボールがいかない物が多いですが、
テナジー64FXはシートの引っ掛かりが良いので、引っ掛ける打ち方でも回転かかる万能さがあります
弧線は緩やかで、そこまで上に上がる感じはありません
下から持ち上げる打ち方よりかは、バックハンドの様な高い打点で打つ方が適しています
ブロック・ミート
当てるだけではそこまで弾まないため、ブロックはやり易いと感じました
軌道が割と直線的なところがあり、ミートは非常に好感触でした
スピンテンションでありながら、スピードテンションの様にミート打ちがやり易いのが最大の特徴だと思います
また、ミートもしっかりとインパクトが出来れば十分決め球になるボールが出ます
サーブ
回転重視のラバーの方がサービスの回転量は出しやすいですが、シートの引っ掛かりがよいのでやり難さはありません
可もなく不可もなくで慣れれば問題ないレベルだと思います
まとめ
柔らかく食い込みがよいスピンテンションですが、エクステンド等のスピードテンションに回転量をプラスしたようなラバーだと感じました
非常にバランスが良くドライブもミートもいける万能さがあります
軽い力で質の高いボールが出せる反面、強い力ではパワーロスが出ます
ラバーの特徴から力を出し難いバック面での使用や、フォア面でもキッズ・レディースなどのそこまで力が無い人が使うのがおすすめです
ミートよりも回転を重視する人や弧線を出したい人は80、05への方が良いでしょう